Eバイク・電動アシスト自転車は内装ギア・外装ギアどっちがいい?
Eバイク・電動アシスト自転車はギアには「内装ギア」「外装ギア」があります。それぞれの特徴と、Eバイク・電動アシスト自転車はではどちらを選べばいいのかを解説しました。
公開日: 2021.2.18
電動アシストとギアの関係性
ギアが重いほど速度が出る
自転車のギアは重いギアほど漕ぐのに力(踏む力)が必要となりますが、その分速度が出ます。逆に軽いギアは速度は出ないけど、少ない力で進むことが出来ます。
また、重いギア(専門用語でギア比が大きいと言います)ほど、クランクを1回転させて進む距離が長くなるので、同じ1回転でも軽いギアよりも遠くに進むことが出来ます。
ギアとアシストの関係性
日本の自転車に搭載可能な電動アシストユニットは、10km/hで普段強さを2倍にし、そこから徐々にアシストを弱めて24km/hでアシストをオフにします。アシストの力は速度で比率は変えますが、あくまで「漕いだ力をどれくらい増やすか」ということなので、ギアによってアシスト力も変わります。
つまり、
- 重いギア => 人間が漕ぐ力が強い => アシストで倍増させるパワーが大きい
- 軽いギア => 人間が漕ぐ力が弱い => アシストで倍増させるパワーが大きい
ということになります。
ですので、一番アシストが効く走り出しから10km/hまでは重いギアを、アシストが切れる24km/hに近づくにつれて軽いギアを選ぶのが、一番楽に漕げるということです。
その意味では、電動アシストなしの自転車とギアの使い方が逆になります。
内装ギア・外装ギアの違い
自転車の内装ギア・外装ギアの違いは構造の違いが大きいですが、外装ギアの方がギア比を大きく変えることが出来るのが特徴です。
ギア比が大きく変わると、漕ぐ重さがガラッと変わるため、当然踏むために必要な力も変わってきます。その結果、内装ギア・外装ギアで速度や漕ぎやすさに違いが出てくるのです。
内装ギアは自転車の車輪のハブと言われるパーツの中に文字通り「内装」しているので、チェーンをまっすぐにしたま走れるというメリットがあります。
一方で、外装ギアはハブの外にギアがあるので、ギアの位置によってチェーンが斜めになるため、専用のユニットが必要になるというデメリットがあります。
内装ギア・外装ギアどちらがいい?
細かい速度調整をするなら断然「外装ギア」
外装ギアはギア比を大きく変化させることができるので、平坦な道、坂道など路面状況によって細かくギアを変えて、なるべく楽なギアで走れるのがメリットです。
楽に走れるということは、漕ぐ力が弱くなるということですので、
- アシストがなくなったら軽いギアにする
- アシストが効く間は重いギアにする
ということが出来ます。
慣れてくればアシストのかかり具合を見ながらギアを変速することで、普通の自転車よりもかなり楽に走れるはずです。
その意味では、外装ギアのEバイク・電動アシスト自転車を選ぶべきは「24km/h以上で走ることが多い人」と言えるでしょう。
アシスト領域内で走るなら内装ギア
内装ギアの場合は、重さを細かく変更できないので「坂道」「平坦」「アシストオフ」という3段階くらいでしか使い分けが出来ません。
ですので、普段走るスピードが「10km/hから20km/h」くらいの、常に電動アシストが効いている状態で走る人に最適です。
日本メーカーのEバイク・電動アシスト自転車、特にシティサイクルタイプや子供乗せタイプに内装式が多いのは、「そんなに速く走らない人」をターゲットにしているというのも一つの要因かもしれません。
走りによって内装か外装かを決めよう
ここまで見てきた通り、Eバイク・電動アシスト自転車のギアを内装にするか外装にするかは、走り方によって大きく変わってきます。
街乗りなのか、サイクリングなのか、走る道は平坦なのか、坂道なのかで選択が変わってくるので、走るシチュエーションを想像しながら、選んでみてください。