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電動アシスト自転車

Eバイク・電動アシスト自転車を買うならバッテリー容量と最大走行距離をチェックしよう

Eバイク・電動アシスト自転車を買う際には、メーカーの良し悪しだけでなく、電動アシストの心臓とも言える「バッテリー容量」と「最大走行距離」を必ずチェックする必要があります。

公開日: 2021.2.16

Eバイク・電動アシスト自転車のバッテリー容量はモデルによって大きく違う

まずは、日本の大手メーカーの電動アシスト自転車と、新興メーカーのEバイクのバッテリー容量を比較してみましょう。

メーカー車種バッテリー容量
パナソニックギュット・クルーム・EX16Ah
ヤマハPAS Babby un SP15.4Ah
A社ミニベロタイプ7.5Ah

Eバイク・電動アシスト自転車では、バッテリーが車重を占める割合が大きいため、ミニベロなどの小型車の場合は、バッテリー容量を減らして車重を軽くしたり、フレームに内装するなど工夫がされています。

「最大走行距離」で迷わされない!バッテリー容量でわかる快適さ

Eバイク・電動アシスト自転車で一番大事なのは、「適切にアシストされて、かつ長距離走れること」です。ここが、ユーザーが勘違いしてしまう危険なポイントです。

バッテリーは少ないのに長く走れる?

先ほどの3車種の最大走行距離を出してみましょう。

|メーカー|車種|バッテリー容量|最大走行距離|車重| |---|:---:|:---:|:---:| パナソニック|ギュット・クルーム・EX|16Ah|80km(エコモード)|32.7| ヤマハ|PAS Babby un SP|15.4Ah|60km(エコモード)|27.5kg| A社|ミニベロタイプ|7.5Ah|100km|16.5kg

バッテリー容量は、パナソニックの「ギュット・クルーム・EX」、ヤマハの「PAS Babby un SP」共に16Ahほどの大容量です。一方で、A社のミニベロタイプのEバイクは、パナソニックの「ギュット・クルーム・EX」の半分以下の7.5Ahしかありません。

しかし、最大走行距離はA社のミニベロタイプが100km、他の2車種はエコモードでも80kmほどしか走れません。最大で40%も長く走れることになります。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

バッテリーの消費はアシストパワーで決まる

A社のミニベロタイプのEバイクは、車重が「ギュット・クルーム・EX」や「PAS Babby un SP」の約半分の16.5kgとなっているため少ないパワーで進めます。しかし、仮に60kgの成人男性が運転した場合、総重量差は20%(93kg vs 77kg)ほどしか変わりません。

ではなぜ「Holdon」はそんなに長く走れるのでしょうか?ここにマジックがあります。理由は簡単で、A社のミニベロタイプのEバイクは「アシストするパワーが弱いから」です。

実際に、A社のミニベロタイプの購入者レビューをみてみると

  • 坂道が弱い
  • アシスト力が足りない

と言うレビューがたくさんあります。

パナソニックの「ギュット・クルーム・EX」、ヤマハの「PAS Babby un SP」は子供を乗せても坂道を登れるように設計されているのでアシストパワーが高く設定してあります。

ちなみに、ロードバイクのトップメーカーであるSPECALIZEDが手がける、Eバイクでも最高峰とされる「TURBO CREO SL EVO」は最大で130km走行可能となっていますが、車重は13.3kg、バッテリー容量は12.5Ahほど。この数字は納得できるものですね。ちなみにお値段は55万円です。

新興Eバイク・メーカーの走行距離に惑わされないように

Eバイク・電動アシスト自転車の動力はモーターです。モーターが電気をパワーに変える性能は、現在のところ各社でそこまで大きな差はありません。ましてや、大手自転車メーカーの性能を中小メーカーが凌駕できるような差は出せません。

ですので、中小メーカーはアシスト力を極限まで減らして、走行距離を長く見せて製品を優れて見せようとします。

電動アシストが弱いEバイク・電動アシスト自転車は「ただの重い自転車」ですから、快適とは言えません。

Eバイク・電動アシスト自転車を購入する際は、バッテリーと走行距離をしっかりとチェックして、おかしな数字ではないかをチェックしましょう。