電動アシスト自転車の空気圧はどれくらいが良い?のサムネイル

電動アシスト自転車

電動アシスト自転車の空気圧はどれくらいが良い?

パンクを防いだり、走りを変えてくれるのがタイヤの空気圧。では、電動アシスト自転車の空気圧はどれくらいが良いのでしょうか。

公開日: 2021.9.21

自転車のタイヤ空気圧と走りの関係性

自転車は適切なタイヤの空気圧に維持することで走りがよくなる乗り物です。

一般的には、タイヤの空気圧が高い(しっかりと空気が入っている)とキビキビした走りになり、空気圧が低いともっさりした走りになります。

どちらが良いかは個人の好みにもよりますが、一般的にしっかりと空気が入っている方が、ペダリングが軽く、速く走れていると感じことが多くなります。

自転車のタイヤ空気圧とパンクの関係性

自転車のタイヤの空気圧は、パンクとも関係性があります。

空気圧が低いと、タイヤとホイールのリムと呼ばれる金属部分との空間が狭くなるため、段差に乗り上げた際にリムと地面の間にタイヤのチューブが挟まって「スネークバイト」と呼ばれるパンクを引き越します。

一方で、石などの路面の異物が原因となるパンクについては、タイヤの空気圧との関係性は大きくないと思われますが、タイヤが潰れるくらい低い空気圧で走っている時に異物を踏んでしまうと、タイヤの破損面積が広くなるため、タイヤ交換が必要になるリスクが高まります。

電動アシスト自転車の適切な空気圧は?

タイヤの空気圧表示に合わせよう

自転車用のタイヤの側面には、適応する空気圧が刻印されているので、その空気圧に合わせるのがベストです。

ただし、タイヤの空気圧は、日本の自転車に多い英式バルブでは計測ができません。タイヤに刻印されている正しい空気圧で空気を入れるなら、仏式バルブのチューブに交換しましょう(ホイールにアジャスタを取り付ける必要あり)。

英式バルブを使っている場合は、概ね「親指で押して数ミリ凹むくらい」でかなり高めの空気圧になると覚えておきましょう。

少し高めの空気圧にすると走りが軽くなる

電動アシスト自転車は、普通の自転車よりも車重が重いため、デフォルトでタイヤ押し潰れやすくなっています。ですので、少し高めの空気圧で入れたほうが走りがキビキビして軽くなります。特に、子供乗せ自転車の場合は、前後に子供を乗せるとタイヤにかかる荷重が20kg以上増えることもあるので、空気がしっかりと入っていた方が走りやすくなります。

ただし、空気圧が高いことのデメリットもあります。空気圧が高いと、タイヤのグリップ力がやや下がるため、動きのクイックさが増えます。ちょっとしたハンドル操作ですぐに反応する感じです。

動きにクイックさが出るのは基本的にはメリットになのですが、高速域で思ったよりも動きがついてしまって転倒しないように注意が必要です。また、子供を乗せている場合は、空気圧が高いと手押しで動かす時にやや不安定になります。

電動アシスト自転車はモーターアシストで簡単に時速20kmほどまで出せるので、慣れていない高速域でクイックにハンドル操作してしまうと焦ったり転んだりするリスクを覚えておきましょう。

グリップ感が欲しいなら、少し低めの空気圧で

タイヤの空気圧は低いほどグリップ感が増えます。しっかりとしたグリップ感が欲しいなら、空気圧はやや低めにしておきましょう。

プロのロードレースでも、雨天などで路面が滑りそうな時は、スリップ事故を防ぐために空気圧を敢えて下げて走行します。自転車のプロですら安全のために空気圧を変えるのですから、普段の人はある程度グリップ感がある空気圧にしておいた方が安心です。