Eバイクでのサイクリングに合うコース・合わないコース
Eバイクを買うなら、通勤・通学だけでなくいろんなところを走ってみたくなります。今回は、Eバイクでのサイクリングに合うコース、合わないコースをご紹介します。
公開日: 2021.7.22
Eバイクでのサイクリングに合うコース
ヒルクライム(舗装された山道)
Eバイクの電動アシストが最大限生かされるのは坂道です。Eバイクは時速24kmでアシストをオフにするので、低速で走行することになるヒルクライムは、常にアシストが効いて、苦しい坂道をグングン進むことができます。
ヒルクライムコースは、速度が出ないので登るのに時間はかかりますが、距離自体はあまりない(長くても10kmくらい)ので、Eバイクのバッテリーもしっかり持ってくれます。
ヒルクライムの醍醐味は登り切った後の頂上からの景色と、帰りのダウンヒル(下り道)ですが、回生ブレーキのEバイクならここでバッテリーを少し回復させることもできます。
ヒルクライムの欠点としては、ヒルクライムが出来る山の麓まで行く間にバッテリーを使い果たしてしまう可能性があるという点。その意味では、山の近くに住んでいる方や、車などでEバイクを運べる人に最適なサイクリングコースです。
マウンテンバイクコース
Eバイクは低速時に瞬間的なパワー(トルク)をかけることが得意なので、マウンテンバイクコースはEバイクが得意とするコースです。
ただし、マウンテンバイクコースは、走行するために車体の規制があることもあるので、訪問する前にしっかりとコースのルールを確認するようにしましょう。
東京の稲城市にあるMTBパーク「Smile Bike Park」は、eMTBの講習なども行っているので、講習から初めて見るの良いでしょう。
起伏の多い都市部のコース
川沿いに多いサイクリングコースではあまりありませんが、都市部などで自分で好みのサイクリングルートを決めて走ると、意外と起伏が激しかったりします。そうしたコースはEバイクにとって最高の舞台です。
都市部であれば、平地でも自転車は時速25kmくらいしか出せないことが多いですし、他の自転車(ロードやクロス)が苦戦する坂道でも、Eバイクなら疲れずサクサク進むことができます。
また、都市部なら休憩スポットや名所がたくさんあって、スピードを求めるというよりかは普通に走ることをメインのライダーが多いので、Eバイクでも違和感なく走れます。
Eバイクでのサイクリングに合わないコース
平地のサイクリングロード
信号がなくストップ&ゴーがほぼないサイクリングロードは、電動アシストが活躍しづらい道です。
Eバイクの電動アシストは、初速から時速10kmm未満までがアシスト最大で、あとは時速24kmまでアシストは0に近づいていきますので、常時時速20km以上で走ることが多いサイクリングコースでは「ほとんどアシストされない重い自転車」をずっと走らせることになります。
しかも、平地のサイクリングロードは、ロードバイクやTTバイクなどで走行しているライダーも多く、走行スピードは時速30kmくらいの人がたくさんいます。
そんな中で、時速20kmくらいで走っていると「Eバイクなのになんでこんなに遅いんだ?」と感じてしまうかもしれません。
長いサイクリングコース
Eバイクの電動アシストはバッテリー駆動のため、50km〜80kmくらいがアシストの限界です。Eバイクのバッテリーを出先で充電することは困難なので、家から家のドア・トゥ・ドアでの距離がこの距離に収まるようにする必要があります。
サイクリングコースは、コースによっては長さが片道50km近くのコースや、袖ヶ浦サイクリングロードのように1周100km超えのコースもあり、往復となると電動アシストの限界距離を軽く超えてしまいます。
電動アシストが効かないとEバイクは「ただの重い自転車」ですので、長距離サイクリングの帰りの疲れた身体にはこたえます。
サイクリングコースを走るなら、片道20kmくらいのコースを選ぶようにしましょう。