Apple Watch Series 7の電動アシスト自転車・Eバイク対応機能まとめ
新しく発表されたApple Watch 7の電動アシスト自転車対応機能についてまとめました。サイコンの代替として使えるのか?も検証しています。
公開日: 2021.9.16
電動アシスト自転車・Eバイクユーザーが嬉しい新機能
ワークアウトの「サイクリング」が自動認識されるようになった
これまでのApple Watchでは、概ね1kmほど運動が認識されるとウォーキングやランニングといった運動が自動で計測されましたが、サイクリングには非対応でした。
今回のApple Watch Series 7では、ユーザーが自転車に乗っていることを自動的に検知し、サイクリングのワークアウトを始めるよう通知する機能が追加されています。
また、運動状況と速度などからサイクリングが電動アシスト自転車によるものなのかも自動判定して、それに合わせた負荷計測をするようになっています。
転倒通知機能に対応
これまでもApple Watchには転倒計測機能が搭載されていましたが、サイクリングによる店頭には非対応でした。今回のwatchOS 8のアップデートで、サイクリング時の転倒にも対応します。
なお、この機能はwatchOS 8以降を搭載したApple Watch Series 4以降のApple Watchでも利用できるようになります。
速度の読み上げに対応
自転車ユーザーにとって今回のApple Watchの最大の注目点は、速度や走行距離などをApple Watchが音声で知らせる「音声フィードバック」の搭載でしょう。
これまでもApple WatchをWahooなどのフィットネスアプリでサイコンのように使うことはできましたが、Apple Watch Series 7では5km進むごとに警告音で通知などの、サイコンの一部の機能を標準で搭載するようになりました。
Appleマップでのナビ機能に対応(日本は非対応)
ここもApple Watchユーザーには嬉しい機能追加。Apple Watchをつけているだけでナビが可能になります。
ただし、ナビをする地図ソースがAppleマップとなっていて日本での自転車ナビに非対応なため、現在は日本では使用できません。ライバルであるGoogleマップは日本の一部の地域ではありますが、自転車ナビに対応しているため、この点は残念です。
新しいApple Watch Series 7はどんな人に最適?
手頃なサイコンの代替ならアリ
ケイデンスやパワーなどの詳細データは不要で、スピードなども常時チェックする必要がない「単純に運動を計測してほしい」というライトユーザーにとっては、Apple Watch Series 7を使うのはアリでしょう。
ただ、ハンドルをチラ見すれば確認できるサイコンと違って、Apple Watch Series 7の場合は腕をしっかりと凝視する必要があるため、スピードなどのモニターとして使うのは現実的ではありません。
スピードをリアルタイムでチェックしたい場合は、eロードやeクロスバイクの場合は、シマノやボッシュのスピードモニターが標準でついていることがほとんどですし、なかったとしても2,000円程度のサイコンを使った方が便利です。
本格なサイコンの代替としては厳しい
一方で、eロードなどの本格的な電動アシスト自転車で使う場合は、Apple Watch Series 7は明らかに機能不足です。
例えば、
- ケイデンス/パワーなどの他の数値に非対応
- 稼働時間の短さ(ワークアウトモードだと数時間)
- 複数データを同時表示できない
という点がサイコンと比較して劣っています。
本格的なサイコンを使ってケイデンスやパワー、勾配などをリアルタイムで確認しながらライドをしている人間からすると、Apple Watch 7のサイコン機能は物足りないでしょう。
速度を読み上げてくれたとしても、サイコンでいろんなデータを確認したいロードバイクなどのユーザーの方は、もっといろんな数値で状況を把握したいので、結局サイコンと併用になりそうです。