中小メーカーのEバイクを買う前に知っておきたいリスク
中小ブランドのEバイクには、大手ブランドにはない魅力的なモデルが多いのが特徴ですが、中小メーカーならではのリスクもあります。今回は、中小メーカーのEバイクを買う前に知っておきたいリスクをまとめました。
公開日: 2021.2.1
故障時の修理対応がよくないことがある
Eバイクは機械ですので、故障するリスクは通常の自転車よりも圧倒的に高くなります。つまり、故障したい際に、しっかりと修理をしてもらえないと電動機能が使えず「ただの重い自転車」になってしまうリスクがあるということです。
企業としての体力がない中小メーカーの場合、手厚いサポートが出来ない可能性は高くなります。最悪のケースでは、メーカー都合で故障しても修理を受け付けないというケースも有り得ます。
中小メーカーが大手メーカーよりも対応が悪いというわけではありませんが、中小メーカーのEバイクを買う前には、必ず実際に購入した方のレビューを確認しましょう。
交換パーツの入手出来ないことがある
Eバイクが故障リスクがある以上、交換パーツが必要になります。中でも、バッテリーは消耗品でもあるので、Eバイクの交換パーツの中でももっとも必要になるパーツです。
日本の大手メーカーである、ヤマハ、パナソニック、ブリジストンなどの電動アシスト自転車は、広く普及しているため、交換バッテリーなどの交換パーツの入手性が高く、中古などでも格安で入手可能です。
一方で、中小メーカーのバッテリーは、中国のOEMメーカーの独自仕様のバッテリーを採用していることが多く、日本で普及している電動アシスト自転車のバッテリーはほぼ使えません。
日本での流通が少ないということは、交換バッテリーの入手性が悪いということですので、初期バッテリーが壊れたら捨てるくらいの覚悟が必要です。
自社開発ではない可能性がある
最近のEバイクブームで数多くの中小メーカーがEバイクに参入してきていますが、中には中国のOEM工場に発注して、元々あるEバイクのモデルに、自社ブランドをプリントしただけのメーカーもあります。
そうしたメーカーは、自社で開発や修理をする能力を持っていない可能性が高いので、
- 修理 = 工場送り(修理完了まで数ヶ月ということも)
- 製品の品質管理が工場任せ(品質が低い可能性がある)
というリスクがあります。
自社開発だから品質が高いというわけではないですが、自社開発でない場合は工場が対応しないと製品の改善されないので、いつまでたっても問題を抱えたEバイクのままというリスクがあります。
交換パーツの保守期限が短い
一般的な家電は、補修用パーツの保有期間が8年と定められていますが、電動アシスト自転車は家電ではないため、交換パーツの保守期限がありません。あくまでメーカー基準となります。
パナソニック、ヤマハ、ブリジストンなどの日本の大手メーカーは、家電に近い年数で補修用パーツを保守していることが多いようですが、中小メーカーの場合はそこまで体力がないため、補修パーツがなくなる可能性が高くなります。
中小メーカーのEバイクを買う前に知っておきたいことをまとめました。
大手メーカーにはない、挑戦的にで魅力的な製品が多い中小メーカーのEバイクですが、それだけリスクも伴うということは、購入前に覚悟した上で購入するようにしましょう。