電動アシスト自転車、eバイクの保証期間はどうなっている?
電動アシスト自転車、eバイクを買う上で重要なポイントの一つが製品の保証期間。メーカーごとにはどう違うのか、どういうメーカーを選ぶべきかを解説します。
公開日: 2024.10.14
大手自転車メーカーの保証期間一覧
メーカー | 車体基本保証期間 | メーカー所在地 | サポート所在地 |
---|---|---|---|
Panasonic | 1年 | 日本 | 日本本社 |
Yamaha | 1年 | 日本 | 日本本社 |
Bridgestone | 1年 | 日本 | 日本本社 |
Miyata | 1年 | 日本 | 日本本社 |
Giant | 1年 | 台湾 | 日本支社 |
Specialized | 2年 | アメリカ | 代理店 |
Merida | 5年 | 台湾 | 日本支社 |
Cannondale | 不明 | アメリカ | 代理店 |
Scott | 5年 | アメリカ | 日本支社 |
Trek | 不明 | アメリカ | 日本支社 |
Orbea | 2年 | スペイン | 代理店 |
Focus | 10年 | ドイツ | 代理店 |
Maruishi | 1年 | 日本 | 日本本社 |
Corratec | 不明 | ドイツ | 代理店 |
Benelli | 1年 | イタリア | 代理店 |
Bianchi | 1年 | イタリア | 代理店 |
BESV | 2年 | 台湾 | 日本支社 |
Tern | 1年 | アメリカ | 代理店 |
Evol | 1年 | 日本 | 日本本社 |
※ 製品、代理店によって期間が異なる場合があり。購入前に販売店で必ず確認しましょう
電動アシスト自転車、eバイクの保証期間
基本は1年保証
電動アシスト自転車、eバイクは電気製品に近いため、家電などと同じ1年保証を設定しているメーカーがほとんとです。
Giant、TREK、Meridaなどのスポーツバイクを取り扱うメーカーは、フレームには「ファースト・オーナー 生涯保証」をつけることが多いですが、ダウンヒルバイクなど一部のMTBと同じように、eバイクのみ保証期間が設定されているケースがあります。また、フレーム単体には生涯保証がついていたとしても、電動アシストユニットやバッテリーには1年保証をつけているケースがほとんとです。
バッテリーの保証期間は基本的に別
電動アシスト自転車、eバイクの車体保証は、
- フレーム・フォーク
- 電動アシストユニット・関連パーツ
- バッテリー
の3つに分かれているケースが多くなります。
基本的にフレーム・フォークの保証が一番長く、バッテリーの保証が一番短いことが多く、バッテリーについては「異常劣化も含めて保証」という手厚いケースもあれば、「バッテリー劣化は対象外」というケースもあります。
電動アシスト自転車、eバイクはバッテリーはいわば燃料タンクですので、ここの保証が手厚いメーカーを選ぶのがベストでしょう。
無名メーカーや並行輸入品には「実質無保証」のケースも
一番注意したいのが、無名メーカーや海外メーカーの製品を並行輸入しているケースです。
この場合は、一番厳しい場合「初期不良7日間のみ」というケースもあり、ほぼ保証がない状態で販売されている電動アシスト自転車、eバイクもあります。
もちろん何もなければ良いですが、こうしたメーカーはサポートや品質を落とすことで値段を安くする傾向にあり、ハズレを引くと痛い目に遭うということ覚えておきましょう。
メーカー保証とは別に、メーカーやサポート所在地も重要
これまでは電動アシスト自転車といえば、ほぼ100%日本メーカー製品が流通していましたが、ここ数年で海外メーカーの電動アシスト自転車、eバイクも多数、日本で流通しています。
そのため、何かトラブルにあった時のサポートが、日本サポートではないというケースも増えてきています。
仮に日本サポートがあったとしても、日本に修理拠点がない場合や、本国から保守パーツを取り寄せる場合は修理に時間がかかるため、毎日の通勤・通学、送り迎えで使うような場合は注意が必要です。
サポートのことを考えると、
- 日本メーカー
- 日本支社ありメーカー
- 代理店経由メーカー
という順番が、サポートの安心度合いでしょう。
ベストは3大・日本メーカー
日本国内で一番安心して電動アシスト自転車、eバイクを乗れるのは、圧倒的に「パナソニック」「ヤマハ」「ブリヂストン」の3大メーカーです。
これらのメーカーの電動アシスト自転車であれば、あくまで目安ですが修理期間は以下の通りになることが多いでしょう。
- 街の自転車屋さんにパーツ在庫と修理予約の空きがある -> 基本即日修理
- 街の自転車屋さんにパーツ在庫はあるが修理予約の空きがない -> 1週間ほど
- 街の自転車屋さんにパーツ在庫がない -> 1〜2週間
これが海外メーカーからパーツ仕入れごとなると、修理までは基本的に1ヶ月、長い場合はパーツ取り寄せに数ヶ月ということもあります。
日本支社があるメーカーだと安心
海外メーカーの電動アシスト自転車、eバイクを買うのであれば、日本での販売を代理店ではなく日本支社が行なっているメーカーが安心です。
例えば、スポーツ自転車メーカーであれば、GAINTやMErida、TREKなど「XXX JAPAN」がある会社はサポートもスムーズ。電動アシスト自転車、eバイク専売メーカーでも、BESVのように日本に現地法人を設立しているメーカーは安心して購入することができます。
これらのメーカーは支社を置くだけの資金力もあり、世界中で販売しているメーカーが多いため、サポートもしっかりしています。