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電動アシスト自転車

Eバイク・電動アシスト自転車にヘルメットは必要?

ロードバイクなどのスポーツバイクではヘルメットの着用が定着していますが、それ以外の自転車では着用しないのが一般的。Eバイクや電動アシスト自転車にヘルメットは必要なのでしょうか?

公開日: 2021.8.10

Eバイク・電動アシスト自転車は車道を走るケースが多くなる

自転車は車道を走るべき「車両」で、歩道を走行するのは「やむを得ない理由がある場合」に限られているため、本来車道を走るべきです。

日本のEバイク・電動アシスト自転車は、初速が一番アシストが効いて、24kmでアシストが止まる仕組みなっていますが、逆に言えば、普通の自転車よりも早く高速域に達することになります。つまり、歩道では高速が出過ぎて危険です。

また、Eバイク・電動アシスト自転車は車体重量が重いため、低速での走行が苦手です。低速だと車体が重い分バランスが取りづらく、転倒しそうになってしまうことが多くなります。

そうなると、Eバイク・電動アシスト自転車は必然的に車道を走ることが多くなります。

速度が早いほど、死亡率が上がる

自動車と同じ車道を走るということは、時速40km以上で走行している自動車と同じ環境に置かれるということを意味します。

交通安全環境研究所フォーラム2016のレポートによると、自動車の速度が上がるほど、自転車と衝突した際に自転車のライダーが重症化する・死亡する確率が上がるそうです。

マクロデータを用いて求めた車両走行速度と重傷率・死亡率との関係をそれぞれ図2に示す。車両走行速度の増加に伴い、自転車乗員の重傷率・死亡率は増加する傾向であった。

交通事故における車両衝突速度と自転車乗員の重傷率・死亡率との関係 | 交通安全環境研究所フォーラム2016

歩道は縁石や街路樹で隔離された道ですが、自転車が走る車道は自動車と全く同じフィールドですから、車道を走ることになるEバイク・電動アシスト自転車が遭遇する事故は、必然的に「高速走行での事故」になります。

ヘルメットは必須!自転車の死亡事故の6割は「頭部への致命傷」

警察庁によると、自転車乗用中の交通事故で死亡するケースでは、6割が頭部への致命傷が原因になっているそうです。また、ヘルメットの着用の有無では、着用しない場合が約3倍も死亡率が高いとわかっています。

自転車用ヘルメットと頭部保護帽 | 警察庁

事故は100%防ぐことはできませんが、事故にあった際に死亡するリスクを1/3に減らせるのであれば、ヘルメットは着用すべきでしょう。

子供乗せEバイク・電動アシスト自転車のライダーもヘルメットを

最近では、街を走る子供乗せ自転車はほとんどが電動アシストになっていますが、る子供乗せ自転車に乗る場合は子供だけでなく運転者もヘルメットを装備するようにしましょう。

子供乗せの電動アシスト自転車はアシストが効いている上に車体重量(電動ユニット + 子供の重量)が重いため、坂道などでは簡単に20km以上の速度が出ます。

重たい車重で速度を出せば、それだけ車体のコントロールが難しくなり、転倒のリスクや誤った操作で追突するリスクが高まります。

特に、お母さんなどの女性が運転する場合は、男性よりも腕力がありませんので、取り回しや踏ん張りが効かないことがあります。万が一そうしたケースに遭遇したとしても、死亡するリスクを減らすためには、ヘルメットは必ず装着しましょう。