電動アシスト自転車のバッテリーを盗難から守る方法
ここ数年で被害が増えてきているのが電動アシスト自転車のバッテリーの盗難。電動アシスト自転車の大事なパーツであり、交換品が高額になるバッテリーを、盗難から守る方法をまとめました。
公開日: 2021.11.2
どうして鍵付きバッテリーを盗難できるのか?手口は?
電動アシスト自転車のバッテリーは盗難防止のために、車体の馬蹄鍵と同じロックがついています。しかし、電動アシスト自転車のバッテリーロック機構は、馬蹄鍵と同じですから複雑ではありません。泥棒がその気になれば、簡単に盗めてしまいますし、最近では通販でディンプルキーを破壊する工具が販売されているので、工具などがあれば素人でも開けられてしまいます。
電動アシスト自転車のバッテリーのロック機構は前からありますが、ここ数年で電動アシスト自転車の需要が伸びたことと、オークションやフリマアプリなど、簡単に盗難品を転売できる手段が出てきたことで、犯罪を犯す人が増えてきているようです。
また、電動アシスト自転車のユーザーの多くが、子育て世代の方が多く、そうした方は人通りの少ない集合住宅の駐輪場に自転車を置くため、人の目を気にする犯人としても盗みやすいターゲットになってしまうのです。
電動アシスト自転車のバッテリーを盗難から守る方法
2重ロックをする
「せっかく手軽な鍵がついてるのに、手間を増やすなんて・・・」と思うかもしれませんが、泥棒からするとその手間が何よりも嫌なことです。
泥棒が嫌がることは、
- 人の目
- 時間がかかること
だと言われているため、2重ロックされているとわかったら、まずその自転車のバッテリーを盗むことを諦める可能性が高くなります。
ただし、2重ロックする鍵が、100円均一で売っているような細いワイヤーの鍵だと、ホームセンターで売っている工具で簡単に切れてしまうので、ほとんど効果がありません。少し値段は高いですが、オートバイ用などの太めのロックを使うようにしましょう。
また、ロック方式はなるべくダイヤルロックにして、毎回1111などの同じ数字に揃えて施錠しましょう。ディンプルキータイプだと、バッテリーロックと同じタイプなので、バッテリーロックと同じ工具で破壊できてしまいます。
2重ロックはする際は、バッテリーの取手の部分を通して、必ず車体と繋ぐようにロックをしましょう。もし可能なのであれば、駐輪場や家の柱ともくくりつけて「地球ロック」をすると完璧です。
毎回バッテリーを持って帰る
手間ですが、ほぼ完璧な対策は「毎回バッテリーを取り外して、持って帰る」ということです。荷物になるのが難点ですが、癖にしてしまえば意外と苦になりません。
また、毎回バッテリーを持ち帰るようにすれば、部屋ですぐに充電もできるので、バッテリー切れを防ぐ意味でも効果的です。
電動アシスト自転車を家の中に保管する
電動アシスト自転車を家の中に持ってきてしまえば、家に泥棒が入らない限りバッテリーを盗むことは出来ません。
毎回バッテリーを持って帰ると同じくらい完璧な対策です。ただし、玄関が電動アシスト自転車がおけるくらい広くないと出来ないため、誰でも使える方法ではありませんが、もし広い玄関があるのであれば、バッテリーを外すよりかは手軽なので試してみてください。
オークションやフリマで中古のバッテリーは買わないようにしよう
オークションやフリマに出品されている中古のバッテリーは、中には盗難品が紛れている可能性があります。最悪なケースは、「盗難されてオークションやフリマで盗品を買ってしまう」ケースです。被害者なのに、加害者にお金を払っていることになります。
通販の場合は、中古自転車屋さんが販売していることもありますが、大手の中古自転車屋さんでもバッテリー単体で販売することはほぼありません。普通は車体とセットになっています。
もちろん、オークションやフリマでも、本人のものを出品しているケースの方が多いかもしれませんが、電動アシスト自転車のバッテリーは中古で買ってもあまりメリットはないので、メーカー正規品の新品を買うようにしましょう。
また、私たちユーザーがフリマやオークションで買わなくなれば、犯人にとっては逮捕されるリスクを負ってまで売れない中古バッテリーを盗んでもリスクだけが残るので、盗むメリットがなくなります。
ある意味では、「買わない」が一番の対策かもしれません。