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Eバイク

見た目はソックリ。Eバイクとモペットの違いはどこにある?

見た目はソックリなEバイクとモペット。違いはどこにあるのか、それぞれのメリット・デメリットや選び方をまとめました。

公開日: 2021.7.23

ペダルを漕がないでも走れるのが「モペット」

電動モーターの原付としても走れて、自転車としても走れる、そんなハイブリッドな車両がモペット呼ばれます。ちなみに、本記事のトップの画像では左がgrafitのGFR-02というモペットです。

日本では、50cc以下の原付をモペットと呼んだり、フル電動モードでないモーターモード(日本の法令にあってない電動アシストモード)をモペットと呼んだりと、ルールが定まっていませんが、当サイトではモペットは、警察庁が定義する「ペダル付きの原動機付自転車」をモペットとします。

モペットは、公道を走る際の区分的には「原動機付自転車(原付1種、原付2種)」扱いとなるため、乗るためには免許など原付と同じ条件が必要となります。これは、仮に自転車としてだけ使うとしても、「原付として走らない」という明確な機構がない限りは、原付免許が必要になります。

なお、電動モーターのフル電動として走る際は、アクセルを使って加速するためペダルを漕ぐ必要は一切ありません。

最新のモペットには、

  1. モーター
  2. アシスト
  3. 自転車

の3つのタイプを切り分けて使えるタイプもありますが、海外メーカーのものだと、アシストモードが常に1:1になっているなど、日本の道交法にマッチしないケースが多いため、日本の公道では原付として認識されます。

ペダルを漕いだパワーをアシストするのが「Eバイク」

一方で、日本でいうEバイクは、電動アシスト自転車のことで、アクセルを回して電動モーターだけで走ることはできません。必ず自分でペダルを漕ぐ必要があります。電動アシストのパワーについても、法律でしっかりとパワー比率が決まっていて、時速24kmでアシストは0になります。

人力をアシストするだけなので、モペットのように原付みたいな走りはできませんが、免許なしで誰でも気軽に乗れる点や、原付に比べて比較的緩い交通ルールで走れるのが最大のメリットです。

ちなみに本記事のトップ画像では右側がHoldOnのEバイク「Q1J」です。パッと見ただけでは違いがわかりませんが、grafitのGFR-02にはサドルの下にナンバープレート取り付け器具があったりと微妙に違いがあることがわかります。

モペットとEバイク、どっちがいい?

疲れず走るならモペットよりも原付

モペットとEバイク、どちらが良いかは、使う人の使用方法にもよりますが、たくさんの種類が販売されている日本では、現在ではモペットよりもエンジンの原付を選ぶ人の方が多いでしょう。

一方で、日本でも石油燃料エンジン車両の販売規制が始まっていく予定があるため、今後のことを考えると今後はフル電動Eバイク(Eスクーター)が増えてくるため、魅力的なモペットもたくさん登場するかもしれません。

免許なしで買ってすぐに行動範囲を広げられるEバイク

Eバイクのメリットはなんと言っても手軽さで、免許不要で買った日からすぐに楽しめて、免許の更新や自賠責の更新費用も不要。駅前やスーパーなどの無料駐輪場に駐輪もできるくらい手軽です。

手軽ではありますが、体力さえあれば、スポーツタイプのEバイクなら往復50km以上の道のりでも比較的楽に走ることができます。

往復50kmというと、都内でいえば近郊の千葉や埼玉、神奈川までいけてしまう距離なので、Eバイク一つで手軽に行動範囲を広げることができます。