電動アシスト自転車でダイエットできる?消費カロリーまとめ
手軽なダイエットとしても人気が出てきている自転車。今回は、アシストが効く電動アシスト自転車でもダイエットできるのか?厚生労働省も運動の指標として使っている「METs」を基に消費カロリーの計算、走り方・走る場所によって消費カロリーがどう変わるのかを試算しました。
公開日: 2021.2.12
電動アシスト自転車の運動強度は?
運動の消費カロリーを計算する時には「METs」と呼ばれる運動強度を基に算出します。
電動アシスト自転車で平均時速15km/hで走った時のMETs指数は、パナソニックの試算によると3.0だそうです。
シティサイクルでは6.0前後、ロードバイクでは10.0以上とも言われているので、電動アシスト自転車はかなりMETs指数が低いということになります。
電動アシスト自転車のダイエット効果を試算してみよう
体重60kgの人が毎日通勤で使うと?
仮に体重60kgの人が電動アシスト自転車で片道15分、往復30分の通勤をした場合の1週間の消費カロリーは、
60kg(体重) x 3.0(METs) x 2.5(時間) = 450kcal
となります。450kcalは牛丼一杯のカロリーが600kcalほどなので、1週間通勤に使うと牛丼一杯弱のカロリーを消費することになります。
速度を上げて強度を高くしたらどうなる?
ただし、電動アシスト自転車は10km/hまでが最大のアシストなので、アシストがなくなる24km/h前後で走るとどうなるでしょう。
国立健康・栄養研究所によると、時速22.5〜25.6km程度の自転車運動の場合のMTEs値は10.0。途中アシストが入る速度に落ちることもありますが、電動アシスト自転車は車重が通常の自転車よりもかなり重いため24km/h以上で走るときはシティサイクルよりも強度が強いはずです。
そこで差し引きしたとしてMETsを10.0で計算すると、
60kg(体重) x 10.0(METs) x 2.5(時間) = 1,500kcal
となります。
あくまで仮定の試算ですが、概ね成人男性の1日の基礎代謝くらいの消費カロリーになりました。
電動アシスト自転車でも走り方次第でダイエットになる
このことから、アシストが効いている電動アシスト自転車でも、走り方次第でダイエットになると言えるでしょう。
特に、車重が重い電動アシスト自転車の場合は、アシストされていても時速20km/hに近くにつれかなりペダルが重くなるので、そこそこの強度の運動になっていると言えます。
ちなみに、自転車ダイエットで人気のサイクリングですが、電動アシスト自転車で行っても一定の運動になり得ます。というのも、信号で停車する機会が多い一般道と違って、サイクリングロードは信号がない/少ないので、連続した運動になります。
時間も長くできるので、電動アシスト自転車でもダイエットにサイクリングはアリと言えます。
ただし、電動アシスト自転車の場合、電動でアシスト可能な走行距離が50km程度の製品もあるので、あまり長距離走ると、帰りに「アシストの効かないただの重い自転車」を漕ぐことになり、かなり辛い運動になってしまうので注意しましょう。